げっ歯類、つまりネズミの仲間の1種であるチンチラ。
ネズミといえば多産のイメージなので
「チンチラも安産なのかな?」
と思う方が多いのではないでしょうか。
しかし、チンチラは妊娠期間が「約4か月」と長かったり、出産にも大変なことがたくさんあるのです。
「愛するチンチラの子どもを残したい」と考える飼い主さんもいるかと思いますが、その場合はよく検討する必要があります。
今回は、チンチラの妊娠期間や出産について解説しました。
すでにチンチラを飼っている方はもちろん、これからお迎えする予定がある方もぜひ本記事を参考にしてみてくださいね^^
チンチラの発情期と交尾
チンチラの女の子の発情期は「1ヶ月から1ヶ月半の間に3~7日」という頻度でやってきます。
そのときだけ膣口が開き、男の子を受け入れるわけですね。
※つまりこの期間しか、男の子は交尾を許されません。
交尾が終わったあとは、確実に受胎できるように「膣線」という白い筒状のフタができます。
膣線は交尾の当日か翌日に落ちるのですが、膣線が落ちていたからといって必ずしも妊娠したとは限りません。
交尾をした証拠にはなりますが、妊娠したとは言い切れないということですね。
チンチラの妊娠期間
チンチラの妊娠期間は約111日、大体4か月といわれています。
大人のチンチラにとって4か月は、人間に換算すると1年以上。
それほど長い期間、お腹の中で子どもを育てるわけですね。
妊娠は、精神的にも体力的にも大変なこと。
チンチラのお母さんが、どれだけ頑張って赤ちゃんを産むのかがわかりますね。
チンチラの出産と子育て
チンチラは、1回の出産で平均1~3匹の子どもを産みます。
多い場合は、6~10匹ほど産むことも。
1匹産むだけでも、かなりの体力と栄養を必要とするので、妊娠中毒症や栄養失調になってしまうケースも少なくありません。
さらにすべての赤ちゃんがすんなりと出てくるわけではなく、産道で引っかかったり、まったく出てこないこともあります。
こういった妊娠時・出産時のトラブルにより、お母さんチンチラが亡くなってしまうリスクも把握しておくと良いでしょう。
無事に産めたとしても、おっぱいが十分に出なかったり、育児ができないこともあります。
授乳期間は最低でも2か月はかかるので、お母さんチンチラはここでも大変。
また「おっぱいが出ない」などの事情で、飼い主さんの人口ミルク授乳が必要になる可能性もあります。
チンチラの妊娠・子育ては、母チンチラはもちろん「飼い主さんのサポートも大切」と心得ましょう。
チンチラの妊娠や出産についてきちんと知っておこう!
チンチラの妊娠や出産についてお話しました。
チンチラは妊娠期間がとても長く、人に換算すると「1年以上」もお腹の中で子どもを育てます。
また妊娠中毒症などの妊娠トラブルや、赤ちゃんが出てこないといった出産トラブルも少なくありません。
場合によっては、飼い主さんが授乳を変わってあげる必要もあります。
チンチラの繁殖には、リスクの把握やサポートが大切。
チンチラと飼い主さんの両方が幸せに暮らせるよう、よくよく考えた上で繁殖を検討してみてくださいね^^