ハムスターとウサギのいいとこどりをしたような愛らしい見た目のチンチラ。
お世話もあまり難しくはないので、ペットとしても人気が高まっています。
しかし犬・猫などのメジャーな動物よりは、飼い方が未知な部分も多いですよね。
特にエサに関しては、チンチラが何を食べるのかわからない…という方も多いのではないでしょうか。
先にお伝えすると、草食動物であるチンチラには「牧草」をメインで与えます。
本記事では、そんな牧草の選び方や、補助食となる「ペレット」の与え方について解説しました。
またチンチラに与えてはいけないものや、おすすめのおやつまで「チンチラの食事」に関する内容をわかりやすくまとめています。
これからチンチラのお迎えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね^^
- チンチラは何を食べるの?
- チンチラに与えてはいけないもの
- チンチラの餌代は月いくら?
- チンチラの餌の保存方法
- チンチラが牧草(チモシー)を食べないとき
- チンチラに合った餌を選んで健康をサポートしよう!
チンチラは何を食べるの?
チンチラが食べるものは、チモシーなどの牧草(主食)、ペレット(補助食)、おやつの3つです。
それぞれの与え方や種類について、くわしく見ていきましょう。
牧草
チンチラは草食動物なので、牧草が主食になります。
いつでも食べられるようにケージ内に入れておき、食べ放題状態にしましょう。
体重600gの子で、1日40gくらいは牧草を食べられるとよいですね。
牧草のなかでも、特に食べてもらいたいのが「チモシー」という種類の一番狩り(一番硬いもの)です。
これをどれだけモリモリ食べられるかが、健康のカギといえます。
チンチラの歯は一生伸び続ける特性を持っているので、硬いものを食べて歯を削らなければいけません。
硬いチモシー牧草を奥歯ですりつぶして食べることで、歯の噛み合わせを整えるわけですね。
またチンチラの腸はとても長く、高繊維質であるチモシー牧草をたっぷり食べることで、腸の通りをよくする働きもあります。
同じチモシーでも生産場所や保管状況によって味が変わるので、その子に合ったものを見つけてあげましょう。
我が家のチンチラに与えているチモシー👇
収穫シーズンの秋に一番に刈られる「一番狩りチモシー」は、硬さがあり繊維質も豊富。
健康な歯と胃腸のために、メインで与えたい牧草です。
一番狩りを食べづらそうにしていたら、二番狩りチモシーがおすすめ。
栄養面は少し落ちますが、一番狩りよりもやわらかくて食べやすくなります。
歯にトラブルがある子や、高齢のチンチラには、さらにやわらかい三番狩りチモシーを与えてみましょう^^
また子どものチンチラや、妊娠・授乳期のチンチラには、チモシーよりも高カロリー・高タンパクな「アルファルファ」という牧草をあげるのも一案です。
おすすめのアルファルファはこちら👇
ただしアルファルファは、食べすぎると太ってしまう、嗜好性が高く栄養が偏りやすいなどのデメリットもあるので、与えすぎには注意してくださいね。
ペレット
ペレットは、牧草だけでは摂取できない栄養素を補うことができます。
1日に1回、チンチラが活発になる夕方~夜に下記の量を与えましょう。
成長期の子ども:体重の3~5%
大人:体重の2~3%
太り気味の子:体重の1%
また体が大きい子、長毛種、毛量が多い子は、ペレットを減らしすぎると骨や被毛が痩せやすいので多めのペレットをあげてください。
チンチラの年齢や、体の状況に合わせて調整しましょう。
我が家で愛用しているペレットはこちら👇
一般的なペレットより硬いので、チンチラが好んで食べますよ♪
ペレットはいろいろな種類が市販されているので、ご家庭のチンチラさんに合わせてチョイスしてください^^
おやつ
おやつは必須ではありませんが、コミュニケーションのときに便利です。
チンチラも、たまにおやつがもらえると喜びます。
ただ与えすぎると太ってしまったり、健康を害するおそれがあるので、量はほどほどに。
最適なのは、ヘルシーな葉っぱ系おやつです。
木の葉や野草の乾燥おやつは、低カロリーで消化しやすく「粗食なチンチラ」に合っています。
我が家で定番なのは、ケールを乾燥させたおやつです👇
緑黄色野菜の王様といわれるほど、βカロテンとルテインが豊富なので、チンチラの健康サポートにもピッタリですよ^^
ほかにもチンチラのおやつとして「くだもの系」や「野菜系」のものが市販されていますが、これらは本来「チンチラとは縁のなかった食材」なので、あげすぎは禁物。
特にくだもの系のおやつは与えすぎると肥満のもとになるので、週1~2回のご褒美にとどめましょう。
チンチラに与えてはいけないもの
長ネギやタマネギ、アボカド、ニラ、ニンニク、ホウレンソウ、ジャガイモの芽、生の豆類などは、チンチラにあげてはいけません。
人が食べるお菓子やパン、チョコレートなども厳禁です。
チンチラは好奇心旺盛で、気になるものはなんでも齧ってしまいます。
「あげていいもの」以外は、チンチラの目につかないように片付けておきましょう。
チンチラの餌代は月いくら?
チンチラのエサ代は、牧草(主食)、ペレット(補助食)、おやつを合わせて月に3,000~6,000円程度が目安です。
エサにもリーズナブルなものから高級品まで種類があるので、どれを選ぶかによってエサ代も変わってくるでしょう。
とはいっても、食事内容はチンチラの健康に直結します。
価格が多少高くなっても、その子に合ったエサを妥協せずに選ぶのがおすすめです。
チンチラの餌の保存方法
基本的にすべてのエサは、湿気が入らないように密閉保存しましょう。
湿気ったペレットや牧草は、チンチラも「おいしくない…」と思うのか、食いつきが悪くなりがちです。
また湿気によってカビが生えても危険なので、密閉して風通しの良い場所に保管してください。
必要に応じて、乾燥材を入れておくのもおすすめです。
なお、牧草は自然作物であり、開封前の保管期限は約1ヶ月。
開封後は香りが落ちるなど劣化しやすいので、なるべく早めに使い切りましょう。
チンチラが牧草(チモシー)を食べないとき
「チンチラが、牧草を食べない…」というお悩みも、SNSなどでたまに見かけます。
チンチラは基本的には牧草好きです。
ただ「ほかにもおいしいものがある!」と知ってしまうと、それが貰えるのを待つようになります。
なので、おやつやペレットを減らしたり「お腹が空いているときは、牧草から与える」というのを徹底してみてください。
または、牧草に「チンチラの好きなフード」を混ぜて与える方法もあります👇
こちらはデリスタイルという商品で、我が家でも愛用しているのですが
- 16種類の自然食材をブレンド
- 保存料・添加物フリー
- 様々な風味と食感を体験することで「偏食予防」になる
といいことづくしなのです^^
うちの場合は、いつもの牧草やペレットに2~3つまみ混ぜて与えていますよ♪
チンチラさんによって「何が合っているのか」は違うので、飼い主さんが手探りでいろいろトライしてみましょう!
チンチラに合った餌を選んで健康をサポートしよう!
チンチラが食べるものは、チモシーなどの牧草(主食)、ペレット(補助食)、おやつの3つです。
そのなかでも、積極的に与えたいのが牧草。
チモシーの一番狩りを中心に、たっぷりと食べさせましょう。
ほかに補助食としてペレットを、その子の年齢や体重に合わせて与えてください。
おやつは、様々なものが販売されています。
ご家庭のチンチラさんの好むものをたまに与えて、コミュニケーションを図りましょう。
よい食事は、健康な体を作るもの。
大切なチンチラにこそ、妥協せずにエサを選んであげたいですね^^