愛らしい見た目や賢さから、人気が高まっているチンチラ。
そんなチンチラは「室内飼い」が基本ですが、散歩は必要ないのかな?と気になる方もいるのではないでしょうか。
先にお伝えすると、チンチラにとって部屋んぽは必須で、チンチラにも飼い主さんにもメリットがたくさんあるんですよ^^
今回はチンチラの部屋んぽ方法や、おすすめの部屋んぽグッズ、部屋んぽする際の注意点をまとめました。
また「チンチラがなかなかケージに戻らない…」というときの対策も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
- チンチラを部屋んぽさせるメリット
- チンチラの部屋んぽのやり方
- チンチラの部屋んぽを開始するタイミング
- チンチラの部屋んぽの時間、頻度
- チンチラの部屋んぽが終わったあとのケージへの戻し方
- チンチラの部屋んぽにサークルがおすすめ!
- チンチラを部屋んぽさせるときの注意点
- 安全に配慮して、楽しくチンチラを部屋んぽさせよう!
チンチラを部屋んぽさせるメリット
天敵が寝静まった夜中に、仲間と岩場で追いかけっこしたり、食べ物探しをするのが一番の楽しみだった野生のチンチラ。
飼育下では、ケージから出て遊ぶ「部屋んぽ」がこれにあたります。
チンチラにとって部屋んぽは、楽しくて刺激的なもの、リフレッシュタイムになるわけですね。
ケージより広いスペースを、真っ直ぐ走ったり垂直にジャンプすることで、筋力アップも期待できます。
また、チンチラをじっくり観察することで健康チェックができたり、コミュニケーションをとおして仲良くなれるなど、飼い主側のメリットもありますよ^^
チンチラの部屋んぽのやり方
部屋んぽには、決まったやり方はありません。
走り回るのが好きな子もいれば、段差にのぼるのが好きな子もいます。
回し車をよく回す子なら、すでに運動が足りていて、ケージから出してもあまり活動しないかもしれません。
それでも部屋を観察してみたり、隅のほうでリラックスしたり、その子が思い思いの過ごし方ができればオッケーです。
事故や誤飲が起きないように目を配り、チンチラの好きなように過ごさせてあげましょう。
チンチラの部屋んぽを開始するタイミング
部屋んぽを開始するのは、チンチラが飼育環境に慣れてからにしましょう。
環境に慣れていないときにケージから出そうとすると、チンチラが警戒したりストレスを感じてしまうかもしれません。
また、部屋んぽさせる準備が整っていない状況でチンチラを出すのも危険。
隙間に入って出てこなくなる、脱走するなどのおそれもあります。
危ないものを片付け、サークルなどで “部屋んぽして良い範囲” を仕切ってからチンチラを出してくださいね。
チンチラの部屋んぽの時間、頻度
チンチラは夜行性なので、部屋んぽのタイミングは夜がおすすめです。
時間は30分~3時間が目安になりますが、実際には「その子の性格」や「飼い主さんのライフスタイル」によって異なります。
部屋んぽが大好きな子だと長い時間遊びたがりますが、短時間でケージに戻ってしまう子もいます。
部屋んぽの一番の目的は「チンチラのリフレッシュ」なので、その子の満足度を見て決めましょう。
ただし、絶対に守りたいのが1日に1回はケージから出してあげること。
飼い主さんの都合で出したり出さなかったりするのは、チンチラを悲しませます…。
「あまり長くできないから」と部屋んぽさせないよりは、5分でもケージから出してあげたほうがチンチラは喜びますよ^^
チンチラの部屋んぽが終わったあとのケージへの戻し方
部屋んぽが大好きなチンチラの場合、なかなかケージに戻りたがらないこともよくあります。
なるべくチンチラの気持ちに寄り添ってあげたいところですが、飼い主さんとしては「さすがに切り上げないといけないかも…」というタイミングもあるでしょう。
そんなときは、以下の4つの方法がおすすめです。
- 終了の合図を作る
- 砂浴びの容器ごとケージに戻す
- サークルを使ってケージに寄せていく
- 抱っこして戻す
順番に補足しましょう。
終了の合図を作る
なにか決まった行動で、部屋んぽ終了の合図にする方法があります。
たとえばごはんや砂浴びの前に部屋んぽさせ、ごはんをセットしてチンチラを呼び、ケージに戻ってもらうのも有効です。
チンチラは学習能力が高いので、毎日同じ流れをくり返すことで自発的にケージに戻る可能性もあるでしょう。
ごはんの代わりにおやつを活用することもできます。
ただし、おやつのあげすぎはカロリーオーバーになり良くないので、少量にとどめてくださいね。
参考記事:
砂浴びの容器ごとケージに戻す
チンチラは砂浴びも大好きです。
なかなかケージに戻らず苦戦してしまったら、砂浴びで誘い出してみましょう。
砂浴びの容器に入ったところで、そのままケージに入れます。
ちなみに、我が家ではこの方法をよく使っていました。
一瞬「あれ?」みたいな表情をすることもありますが、「まぁ、いっか」という感じですぐ別の行動に移ってくれます^^
参考記事:
サークルを使ってケージに寄せていく
何よりも部屋んぽが好き!という子の場合、上記の方法を試してもケージに戻りたがらないかもしれません。
その場合は、サークルなどを使ってじりじりと部屋んぽの範囲を狭めていくのも一案です。
ポイントは、決して焦らないこと。
チンチラは察知能力も高いので、飼い主さんが焦ると「なにかたくらんでるな…」と簡単に見破ります( ;∀;)
チンチラにさとられないように、時間をかけて範囲を狭めていきましょう!
おやつやごはんと併用すると、一層効果的です。
抱っこして戻す
なにをやっても難しそうなときは、抱っこしてケージに戻ってもらいましょう。
しかしチンチラはウサギなどと違って、抱っこが苦手な子が多いのも事実。
足が浮く抱っこの姿勢は、外敵に襲われたときと同じシチュエーションのため恐怖を感じるからです。
「戻りたくないのに抱っこで戻される」を毎回くり返していると、飼い主さんに対して警戒心を抱きかねません。
なるべくごはんや砂浴び、おやつなどで帰ってもらうようにし、最終手段として抱っこを使いましょう。
抱っこする際は、チンチラの足が浮かないように飼い主さんの手に乗せてあげると安心しますよ^^
参考記事:
チンチラの部屋んぽにサークルがおすすめ!
チンチラを部屋んぽさせるときは、ペットサークルがあると便利。
ペットサークルは「部屋んぽして良い範囲」を区切ったり、チンチラをケージに戻すときにも使えますよ。
我が家で使用しているサークルは、組み合わせを自由に変えられるところがお気に入りです👇
金網フェンスだと通り抜けてしまう可能性がありますが、こちらはプラ板になっているので安心ですよ^^
もう1つおすすめしたいグッズが、低めのキャットタワー👇
チンチラは上下運動が大好きなので、タワーで遊べると喜びます。
ハンモック付きなのも嬉しいポイント。
「ケージにはないおもちゃ」を用意することで、より部屋んぽを楽しめますよ。
チンチラを部屋んぽさせるときの注意点
チンチラの部屋んぽでは、次のことに注意しましょう。
- コード
- 壁紙
- 家具、革製品
- 薬、小さな金具
- ペットシーツ、布製品
- 冷蔵庫や洗濯機の下
- 窓、トイレ、お風呂
それぞれについて補足します。
コード
電化製品のコードは、噛んでやけどを負ってしまうことがあるので注意しましょう。
家具のうしろに隠す、コードカバーを付けるなどの工夫をしてくださいね。
壁紙
歯を立ててビリビリ破いてしまうことがあります。
気になる方は、ペットサークルやプラ板を立てかけるなどの対策をすると良いでしょう。
猫の爪とぎ対策シートもおすすめ👇
家具、革製品
タンスやテーブルなど、木製品はなんでも齧りたくなってしまうのがチンチラの性。
これらも、必要に応じてサークルでバリケードすると安心です。
革製品も、においで見つけて齧りたくなってしまうので、あらかじめ部屋んぽの範囲外に置いておきましょう。
薬、小さな金具
両手で持ったり、口にくわえられるものは、素早く盗んでケージに持って帰るチンチラ。
「それ、いる!?」というものを持って帰ろうとするのは可愛いですが、チンチラにとって危険なものも多くあります。
危ないものは、手の届かない場所へ移動させましょう。
ペットシーツ、布製品
布製品は、おなかに詰まって危険。
日常的に食べていると、胃がパンパンになったり腸閉塞になったりするので気を付けましょう。
冷蔵庫や洗濯機の下
チンチラは、意外なくらい体が平べったくなります。
3㎝の隙間なら入れてしまうので、冷蔵庫や洗濯機の下も要注意。
出てこられなくなると本当に危険なので、バリケードをして細心の注意を払ってくださいね。
窓、トイレ、お風呂
5㎝くらい開いていると、手を器用に使って出ていってしまいます。
また水の溜まったお風呂やトイレに落ちると溺れてしまうので、これらのドアも絶対に閉じておきましょう。
安全に配慮して、楽しくチンチラを部屋んぽさせよう!
チンチラにとって部屋んぽは、心と体を健康にするもの。
また飼い主さんも、可愛いチンチラとコミュニケーションをとれる貴重な時間です。
決まったやり方はないので、その子の性格に合わせてベストな方法を探してあげましょう。
ただし「忙しくても1日1回は部屋んぽする」「危険なものを排除してからケージ外に出す」という点は、守らなければいけません。
安全に配慮したうえで、楽しく部屋んぽをしてくださいね♪