ペットとして人気のチンチラとハムスター。
見た目が可愛いのはもちろん、鳴き声の心配やお散歩の必要がなく、飼いやすいことでも知られています。
しかし「チンチラとハムスターってどう違うのかな?」「一緒に飼うことはできるのかな?」といった疑問を持っている方もいるかもしれません。
今回はチンチラとハムスターの両方を飼っている筆者が
- チンチラとハムスターの生き物としての違い
- チンチラとハムスターの飼い方の違い
- チンチラとハムスターの同居について
の3つを解説していきます。
チンチラとハムスターはどちらも魅力満載で「これからペットを飼いたい」という方には本当におすすめですよ^^
本記事を参考に、自分に合ったペットちゃんを見つけてみてくださいね♪
チンチラとハムスターの違い
チンチラとハムスターは、どちらも齧歯類に属する小動物ですが、生き物としての違いはたくさんあります。
ここでは
- 野生での暮らし
- 大きさ
- 寿命
- 値段
- 性格
- 鳴き声
- 活動
の違いについてお話しますね。
野生での暮らし
チンチラの原産国はチリで、標高400~1650mの地域に暮らしています。
涼しいところに生息しているので、日本の暑さは苦手。
野生では仲間と群れで暮らしているため、飼育下でも比較的懐きやすいのが特徴です。
一方のハムスターは、ユーラシア大陸を中心に様々な場所で暮らしています。
基本的に単独行動をする生き物なので、飼い主さんとの過度な触れ合いは得意ではありません(>_<)
参考記事:
大きさ
チンチラは体長20~35㎝、体重は400~600gほどで、小動物の中では大きいほうと言えます。
ハムスターは体長5~15㎝、体重30~150g程度と幅広く、種類ごとの差が大きいと言えるでしょう。
寿命
チンチラは基本的に長生きする動物です。
多くの場合10~15年生きると言われていますが、SNSなどでは20歳以上の子も見かけますよ^^
ハムスターの寿命は2~3年ほど。
一般的には1歳半からシニア期と言われ、2歳を過ぎると“ご長寿ハムちゃん”というイメージがあります。
値段
チンチラの生体価格は、30,000円~200,000円と幅広いです。
一般的なペットショップは、安価な一方でカラーバリエーションが少ないことも。
チンチラ専門店の場合は珍しいカラーが多かったり、店員さんの知識が豊富なのもメリットになります。
里親募集で譲り受ける方法もありますが、譲渡の条件が細かいことも多いので事前にしっかり確認しておきましょう。
ハムスターは1,000円~2,000円くらいの場合が多いですが、珍しい種類だと4,000円前後することもあります。
主な入手先はペットショップや、ブリーダーさん、里親募集など。
チンチラと同様に、譲渡してもらう際の確認は念入りにしておきましょう。
参考記事:
性格
チンチラは好奇心旺盛な性格のため、隠れ家やおもちゃなどへの興味も強いでしょう。
野生では群れで暮らしていることもあり、人に懐きやすい傾向があります。
ただし捕食される動物なので、警戒心が強いのも事実。
信頼関係を築くことで、徐々にフレンドリーになる可能性大です^^
一方のハムスターは、野生では単独で暮らしており「一人で寂しい」といった感覚はあまりありません。
飼育下でも、人に懐くというより“慣れる(環境に適応する)”といったほうがしっくりきます。
とはいっても個体による性格の差はあるので、お迎えしてみないとわからない部分もあるでしょう。
参考記事:
鳴き声
チンチラもハムスターも、様々な鳴き声で感情表現をします。
しかし声自体はあまり大きくないので、マンション住まいの方でもそこまで気にならないレベルと言えるでしょう。
参考記事:
活動
チンチラは夜行性の動物で、夜~早朝にかけて活発になります。
ジャンプなどの立体運動が得意なので、運動不足にならないように回し車と部屋んぽは必須です。
1つ注意したいのが、チンチラの回し車の音は結構大きいということ。
近隣住民への配慮を考えている方は、鳴き声よりも回し車のほうが気になる点かもしれません(>_<)
ハムスターも夜行性で、夜~早朝にかけて活発になります。
回し車で走ったり床材を掘ることが大好きです。
立体運動は苦手なので、ケージのレイアウトでは高低差がないように注意しましょう。
チンチラとハムスターの飼育法の違い
ここからは、チンチラとハムスターの飼い方の違いを見ていきましょう。
- ケージ
- 温度
- 食事
- 費用
- 気を付けたい病気
- 部屋んぽ、砂浴び、トイレ
- 留守番
の順に解説していきますね。
ケージ
チンチラは、大人になると体長30㎝ほどになり立体運動をします。
なかには1メートルくらいジャンプする子もいるので、高さのあるケージが欠かせません。
目安として、幅60㎝×奥行50㎝×高さ70㎝以上のものを選びましょう。
ハムスターのケージは
- ゴールデンハムスターで35×45㎝
- ジャンガリアンハムスターで35×25㎝
が目安となります。
脱走しないように、高さは25㎝以上は確保しましょう。
参考記事:
温度
チンチラの適温は、17~22℃、湿度30~40%です。
涼しいところで暮らしていた動物なので、暑さは大の苦手。
高温多湿になる夏は、暑さ対策に十分注意しましょう。
一方のハムスターは、20~26℃、湿度40~60%が適温です。
チンチラもハムスターも、通年変わらない温度・湿度を保つことが健康の秘訣になります。
参考記事:
食事
チンチラは草食で、チモシーなどの牧草がメインに、専用ペレットを一日一回与えます。
おやつも適量はOKです♪
ハムスターは雑食で、専用ペレットをメインに、おやつも時々与えると心の栄養になります。
野菜や果物、チーズやささみなどの動物性たんぱく質も好みますよ。
参考記事:
費用
チンチラをお迎えする際、初期費用は20,000~50,000円くらいが目安です。
ケージやケージ内に設置するもの、エサ、キャリーケースなどを合わせてこれくらいになります。
一方、毎月のランニングコストはエサ代や消耗品費などを合わせて3,000~8,000円程度になることが多いでしょう。
ハムスターの場合、初期費用はケージ、ケージ内に設置するもの、床材、エサ、キャリーケースなどで約1万円~2万円です。
ランニングコストはエサ代、床材代、消耗品費などで2,500~3,000円/月くらいが目安になるでしょう。
気を付けたい病気
チンチラは歯の病気、消化器の病気、眼の病気など、様々な病気にかかる可能性があります。
ただし適切な飼い方をすれば長生きしてくれる動物ですし、歯の病気や胃腸の病気は注意すれば予防できる部分も大きいです。
なお、腫瘍の報告はほかの動物に比べて少ないと言われています。
暑さにとても弱いので、熱中症には十分注意しましょう。
ハムスターも様々な病気にかかる可能性はありますが、特に下痢には注意したいところです。
下痢は、ほかの病気と比べて生死に関わる確率が高いので、日頃からうんちのチェックをすることがポイントになります。
チンチラ同様、暑さにも寒さにも弱いので温度管理に気を付けましょう。
参考記事:
部屋んぽ、砂浴び、トイレ
チンチラは、部屋んぽと砂浴びは基本的に毎日します。
どちらも、チンチラの心身の健康に欠かせないと言っていいくらい大切です。
トイレは基本的に覚えませんが、ケージの左右どちらかの端っこでする子なら、そこにトイレを設置すると成功率は高くなります。
ハムスターの場合、部屋んぽは必須ではありません。
もちろん、コミュニケーションや健康チェックを兼ねて部屋んぽしてもOKです♪
砂浴びは皮膚の健康のためにしたほうが良いので、必ずさせてあげましょう。
トイレに関しては、ロボロフスキーハムスターという種類以外は基本的に覚えますよ^^
参考記事:
留守番
チンチラもハムスターも、一泊二日くらいの旅行なら留守番できます。
多めのごはんと新しいお水を用意して出かけましょう。
ただし二泊以上の日数は、ペットだけにするのは心配。
ペットホテルや知人にお世話を頼むことを検討してくださいね。
なお、若くないチンチラやハムの場合は、お留守番は避けたほうが無難です。
参考記事:
チンチラとハムスターは一緒に飼える?
冒頭でお伝えしたとおり、うちではチンチラとハムスターを一緒に飼っています。
チンチラもハムスターも“捕食される側の動物”なので、基本的にはお互いを怖がったりはしません。
ただし部屋んぽなどで合流させると、思わぬ事故につながる可能性はあるので避けたほうが無難です。
そのあたりの配慮をしっかりすれば「一緒に飼うことは可能」と言えるでしょう^^
チンチラとハムスターの違いを理解してお迎えする子を選ぼう!
今回は、チンチラとハムスターの違いについてお話しました。
どちらも齧歯類の小動物ですが、寿命や食べるものなど様々な違いがあります。
どちらをお迎えするか迷っている方は、それぞれの特徴とご自分のライフスタイルを照らし合わせて決めてみてください。
また、姉妹サイト“しあわせハムDiary”では、ハムスターの飼育法についてくわしく解説しています。
よろしければ併せてご参考になさってくださいね^^